2023年、日本酒『南部美人』を醸す蔵と同じ敷地内に蒸留設備・樽貯蔵所を備え、岩手県初ウイスキー生産への挑戦が始まりました。蒸留器には横山エンジニアリングのポットスチルを採用。南部美人の酒造りのビジョン「綺麗で美しい酒」を目指すべく、ラインアーム*(lyne arm)の角度・長さにこだわりました。
本蔵では、ひと足さきに熟成途中のウイスキーを味見できる『試飲メニュー』を用意しました。
ジャパニーズウイスキーには「国内で3年以上の木製樽貯蔵」というルールがあるため、南部美人としてのウイスキー発売は早くて2027年以降と、まだまだ先のお話となりますが、本蔵では皆さんに楽しんでいただけるように「バーボン樽で熟成をはじめた樽1本」* を試飲できるようにしました。こちらでは熟成途中のウィスキー(ニューメイク)を加水せず、アルコール度数61%の原酒のまま提供します。三か月後も半年後も同じ樽から試飲できますので、期間を空けて数回お越しいただき、ぜひ樽熟成の魅力を感じていただければと思います。
ウイスキー蒸留設備は、本蔵にて実施している「酒蔵見学」でご覧いただくことができます。
毎週月・火・水曜日に「蒸留」、木曜日に「仕込み(糖化)」、他は「発酵」のサイクルで作業を実施しています。麦芽の甘い香りやアルコール感の高い香りなど、曜日によって異なる香りが蔵内を包んでおりますので、ぜひ試飲と合わせてお越しください。